東京バス案内

実機について 2000年にセガから登場。
東京都交通局の都営バスを運転する、ドライブシミュレーションゲームである。
元々は1999年に、セガの家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」用として発売されたソフトを、
翌年にアーケード向けに逆移植したものである。
基本的に「ドリームキャスト」版をベースとしているが、業務用に不必要なモードやコースが削除されている。

実際の都営バスをデフォルメ化したような大型筐体は、同年に登場した大型ドライブシミュレーションゲーム
「エイティーン・ホイーラー」と基本構造は共通している。
50インチ大型モニターの手前には、ステアリングホイールとシフトレバー等の操作系や、
足元にアクセル・ブレーキが装備されるコンソール部と、大人2人が着席可能なベンチシートで構成される。
筐体は可動しないが、床下に組み込まれた重低音スピーカーとハンドルの挙動(フォースフィールドバック)によって、
リアルな運転が楽しめる。

当時、実在していた2つの路線が登場する。
【虹01 国際展示場前〜浜松町駅前】
【田70 中ノ橋〜新宿駅前】
それぞれに昼間(初級)・夕方(上級)の2種類、計4種類のコースが用意されている。
但し、ゲーム性を重視するため、実際の運行状況とは大きく異なる。

交通法規を遵守しつつ、運行時刻にも気を配りながら終点まで無事に運転しなければならない。
車線変更時のウインカー操作ミスや、速度超過や急制動や信号無視のみならず、
停車するはずのバス停を通過したり、乗降口ドアの閉め忘れやアナウンスボタンの押し忘れも減点となる。
他車との衝突や歩行者との接触は、特に厳しく減点される。
持ち点数が全て無くなるとゲームオーバー。

2001年にドリームキャスト版をベースに、路線や車両の追加など大幅にアレンジした、
プレイステーション2版「東京バス案内〜今日からキミも運転手〜」が発売された。
同じくプレイステーション2向けに、2005年に家庭用オリジナル続編「東京バス案内2」が発売。
片道だけではなく、復路(逆ルート)も走行可能になった。

作品について&戯言 2015年2月の作品の主なテーマは『50インチモニターの大型筐体』で、纏めて10台ほど製作した中の1つ。
モニターは単純な箱組ですが、問題はバスの車体のような筐体。
これまでも様々な乗り物系筐体を製作しましたが、今回はなかなか手強い相手でした。
特にステアリングホイールは、ちゃんと円にならなくて形が崩れてしまいました。

タイトーの「電車でGO!」の大ヒット以来、他社からも様々な体感シミュレーターが出ていましたね。
作者は2001年頃、大阪・弁天町にある巨大屋内プールに家族と出かけた折に、向かいのゲームセンターにも立ち寄り、
同社の「犬のお散歩」と共に、このゲームを目撃しました。
この時は1回遊んだだけで、途中でゲームオーバーになった記憶があります。
その後、何故か兄がプレイステーション2移植版を購入してハマッてしまい、作者にもこのゲームを勧められました。
家庭用はハンドル操作も簡略化されて、右折・左折などの車線変更も楽になりました。
更にコースも車種も増加しており、乗客のリアクションや会話も業務用以上になっています。

「電車でGO!」とは違った自由度の高さに、兄貴もオレもすっかりのめり込んでしまい、
気付けば続編も購入してしまいました(笑)
ただ残念なのは…
タイトル通りだと言えばそうなんですが、東京都内のみしか登場しない事でしょうか。
出来れば「電車でGO!」のようにシリーズ化して、我が地元の大阪市バスも登場させて貰いたかったんですが…


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